やっぱり違うヨ!マラソンと駅伝

駅伝のレースを見ていると、やっぱりマラソンとは全く異種の競技だと感じます。

実況や解説の人がいっしょくたに話していると、どうしても違和感があります……

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【違いその1】距離

私が書くまでもなく、走る距離が全然違います。
駅伝の場合、5km~20kmぐらい(女子の場合、4km弱ということもあります)ですが、マラソンは42.2㎞です。

全然距離が違います。
短距離走で言えば、50m走・100m走と400m走・800m走ぐらいの違いはあるでしょう。ウサイン・ボルトに400m走でも金メダルを求めるのと同じくらい、キラニ・ジェームスに100m走でも金メダルを期待するのと同じくらい無理があります。

距離だけで見れば、10000m走の選手が駅伝と両立させることは可能かもしれませんが、フルマラソンと駅伝の両立には無理があります…。

【違いその2】競走相手の存在

マラソンの場合、他の選手と同時にスタートしてゴールを競います。そのため、42.2kmの中でペースの上げ下げによる「ふるい落とし」がありますし、勝負の仕掛けどころもバラバラなので、駆け引きの上手さも重要なカギになります。

一方駅伝の場合、他の選手と同時にスタートするのは1区の選手だけです。他の区間の選手は同時スタートではありません。マラソンのような集団での駆け引きはほとんどなく、マラソンに比べて距離も短いので、ひたすら全力疾走です。「途中で崩れないように自分の最大ペースで走りきる」という以外の戦略があまりないような印象があります。個人タイムトライアルに近い感じがしています。

マラソンでの駆け引きの経験は駅伝に生かしにくいし、その逆もまた同様です。同列に語るのは無理がありますし、「マラソンに強い選手 = 駅伝に強い選手」とは決して言えないと思っています。

【違いその3】コーチの存在

マラソンでは、誰もコーチの人は並走してくれません。
コーチの人は、一定のポイントで待ち構えて、通過する選手にその時々の指示を大声で出します。

他方、駅伝では(これは箱根駅伝限定?)監督やコーチが車で並走します。そして、車のスピーカーを通じて競走相手との差やペースの状況等々を教え、必要な指示を出してくれます。

マラソンがほとんどの局面で個人の孤独な戦いであるのに対し、駅伝はまさに「チーム競技」だと言えます。この辺でも違いがあります。

思うこと

上記のような違いを確認して思うのは、

「やっぱり全然違うよ」

ということです。

短距離走にむりやりあてはめると、駅伝は「4×100mリレー」で、マラソンは「400m走」のようなイメージです。

従って、マラソンで好成績の選手でも駅伝だとイマイチ、というケースは当たり前だと思いますし、逆もまた同様だと言えます。

近年、日本人選手がマラソンで好成績を収められず、協会関係者も含め不満の声が多いようですが、駅伝を本業としている選手にマラソンで勝てというのが無茶振りではないかと思います。

マラソンで世界と互角に戦うには、選手をマラソンに特化させて、距離にも集団での駆け引きにも長けた選手を育成しないとダメなんじゃないかな、と思います。

そもそもマラソンでとんでもなく速いケニア、エチオピア勢の選手は、ほぼ全員42.2kmのマラソンに特化しています。片手間に駅伝を、または駅伝の片手間にマラソンをしているマラソンのトップ選手はほぼゼロでしょう。

「最強市民ランナー」川内選手が実業団選手と互角以上の勝負をしているのは、そこにもポイントがあるのではないかなと思います(素質では実業団選手の方が圧倒的に上なのでしょうけど、川内選手はマラソン特化、実業団選手は駅伝の片手間にマラソンなので)。

要は「選択と集中」が大事なのかなあと感じます。

そんなわけで正月の駅伝は、マラソンとは全く別の競技として観戦を楽しもうと思います。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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