X・アロンソがいきなり記録更新!「ボールタッチ1試合200回以上」が持つ意味

一昨日、こんなニュース記事を見ました。

ボールタッチ数200超え…X・アロンソがブンデス最多記録を更新

バイエルンに移籍してたった数試合でブンデスリーガ最多記録を更新というのも驚きですが、それが「ボールタッチ数」だったということで、「コレの持つ意味は何なんだろう?」と考えてみました。

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選手別に毎試合カウントしているらしい・・・

記事をいくつか見ていると、今回のX・アロンソのボールタッチ数は204回と書いていたり、206回と書いていたりしています(ブンデスリーガ公式サイト上は204回)。

どちらが正確で、どういう数字に基づいているのか不明ですが、「200回以上で、従前のチアゴ・アルカンタラの記録を超えた」ことは間違いないようです。

こんな数字を選手別にカウントしていたことに驚きでしたが(笑)、前の記録も同じスペイン人のチアゴがバイエルン移籍1年目にやっていたんですね……。

1試合200タッチ以上ということは?

ここでは少ない方の「204回」を採用しますが、1試合で204回ボールタッチするということは、単純計算で1分間に2.27回、26.47秒に1回ボールに触れることになります。

(204回 ÷ 90分 ≒ 2.27回/分、 60秒 ÷ 2.27回 ≒ 26.47秒/回)

ボールポゼッションを完全に度外視した計算でこの数字なので、バイエルンがボール所持している時間帯で計算し直すと、1分間のボールタッチ数はもっと増えるはずです。

どれだけすごい数字かを示すデータをもう一つ。
この試合でX・アロンソの次にボールタッチ数が多かったのは同じバイエルンのダビド・アラバでしたが、その数字は146回でした。この試合で走行距離トップ(11.53km)だったフアン・ベルナトは96回、キャプテンのフィリップ・ラームは80回でした。

一方、相手チームのケルンで一番ボールタッチ数の多かった選手(2人)は48回でした……。

サッカーをしている方・経験のある方は想像してみてください。
30秒に1回、必ず自分にボールが回ってくる状態を。そしてそれが90分間つづく状態を。
ほとんど息つくヒマがない状態だとイメージできると思います。

おそらく1分に1回(つまり、1試合90回)でも相当多く感じるのではないでしょうか。
その倍の数字を出しているのですから驚異的です。

「ボールタッチ数が多い」ということは?

「ボールタッチが多ければいいのか?」というと、必ずしもそうではないのも事実です。
どれだけチームでボールを支配してもチームが負ければ無意味ですし、どれだけボールに絡んでいてもそれが必ずしも効果的とは言えないことだってあります。

そのため、「そんなに意味ないじゃん」という意見もあるでしょう。

しかし、「ボールタッチ数」は少なくとも以下の3つの要素(資質)が備わっていないと多くならない数字でもあります。

運動量が豊富

ボールがあるところに動きつづけないと、ボールに絡むことはできません。よって、運動量が豊富であることは必須でしょう。この試合では、X・アロンソの走行距離は11.43kmでチーム2位、出場選手の中でも4位でした。

試合中歩いてばかりで動かない/動きが少ない選手にボールが回ってくる機会は、それ相応です。

予測能力(先見性)の高さ

単純に運動量が多くても、いつまでもボールを追いかけるだけでは動きがムダになることが多いです。

  • ボールがあるところに向かった途端に味方にサイドチェンジされる
  • 前線にスペースができていて、そこに味方がボールを流し込もうとしているのに、後ろでもらおうとする
  • 前線で相手にべったりマークされて、振りほどけずにいる

こんなことがなく、数秒先のボールの行方や相手の動きを予測しているからこそ自分にボールが廻ってくるのでしょう。

味方選手から信頼されている

これが何より重要です。すぐにボールを奪われたり、ミスをしたりする選手には、いくら味方でも容易にボールを預けることはできません。世界トップクラスの選手であっても同じです。

「コイツに預ければ何かやってくれる」

「コイツなら局面を打開してくれる」

「コイツに一旦預ければ大丈夫だ」

という安心感・信頼感がある選手ほどボールが集まってきます。

そんな選手は、それほど一生懸命動かなくても勝手にボールが来ます。
マラドーナやジダンもそうでした。

考察

X・アロンソがすごいのは、バイエルン移籍1年目、しかも移籍して最初の数試合程度でこの数字を残している点です。

バイエルンのゲームの組み立て方への理解が早く、かつ、自ら精力的に動いているのはもちろんですが、たった数試合でチームメイトからの信頼を勝ち取っていることも特筆すべきポイントだと思います。

バイエルンの選手、とりわけドイツ人選手は、ここ数年間X・アロンソのいたチーム(スペイン代表とレアル)に苦しめられていたので、X・アロンソがどれだけの実力者かというのを事前に理解していた、というのも勿論あるでしょう(笑)。

既にバイエルンで「定位置」を獲得して活躍しているところから見ると、X・アロンソ獲得は正解だったなと思いますし、「ペップ」ことグアルディオラ監督は抜かりないなと感じます。

(本当はバルサのS・ブスケッツを狙っていたんじゃないかな、と思いますが(^^))

今後も安定した活躍をするのでは、と期待しています。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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