まだまだ止まらない…メイウェザーの無敗街道

この週末はフロイド・メイウェザーJrの試合に注目しました。
マルコス・マイダナとのリマッチ(再戦)です。

MayweatherVSMaidana2

つまらない試合?

今年の5月に試合をやってメイウェザーが判定(2‐0)で勝ったものの、マイダナ側が判定に納得いかず再戦へ…という運びになったのでした(その辺もう少し突っ込んだ内容をコチラに書きました)。

で、今回の再戦ですが、大方の予想通りメイウェザーの判定勝利(3-0)となりました。「3-0の判定勝利」まで予想していた方が大多数だったでしょう(笑)。

メイウェザーは、基本的にKOを狙いません。正しくは、自分がやられるリスクを冒してまでKOを狙いにはいきません。「まずは自分がやられないこと」をベースにした戦い方です。

そのため、ボクシングファンには受けが良くないのも事実です。ネットのコメントや書き込みを見ても「つまらなかった」や「初めから判定狙いじゃん」、「もっと打ち合え」等々の批判的内容が多かったようです(これは毎度のことです)。

それはそれで納得です。もし自分が「観る」だけを楽しむボクシングファンなら、メイウェザーの試合には同じように思っているかもしれません。

しかし、ボクシングを「やっている」、「やったことがある」人にとっては、メイウェザーのボクシングは驚異的だと感じることが多いのではないかと思います。

年齢とスピード

メイウェザーは既に37歳です。ボクシングの世界では大ベテランの領域ですし、日本のプロボクシング界では「定年」扱いされる年齢です(日本ではチャンピオンでない限り、37歳になると自動的にプロのライセンスは失効となります)。

にもかかわらず、自分に近い階級のどのボクサーよりもスピードがあり、スタミナも切れることがありません。37歳でもスピードは最速なのです。こないだ日本で戦ったローマン・ゴンサレスはメイウェザーよりも8階級軽いのですが、スピードは「ゴンサレス<メイウェザー」でしょう。

さすがに最近は完全に「無傷」で終わることはなくなってきています。単発ながら相手のパンチをモロに受けることが多くなっている印象があります(以前は本当に「無傷」に近い感じでした)。

これは年齢による衰えが大きな要因なのでしょうけど、相手に常に研究されているというのもあるでしょう。既に45戦以上試合をしてきて、その中にはいろいろなタイプのボクサーがいるので、参考になる試合はたくさんあるはずです。

でも試合になると捕らえることができない……。とにかく速くて身のこなしが良く、誰も仕留めることができないのです。「判定ばかりでつまらない」は、確かにそうなのですが、37歳になっても若い頃と同じようにスピードで相手を翻弄し続けているのは驚異と言う以外にありません。

身体に染みつくほどのハードトレーニング

メイウェザーが37歳になっても最速レベルのスピードを維持して、相手に捕らえられないのは、間違いなくハードトレーニングの賜物です。スピードとスタミナの高レベルでの両立は、トレーニングだけでなく日常生活でも節制していないと実現不可能なはずです。

トレーニング映像を見ていると、練習内容はあまり変わることはなく、メイウェザー自身もいつもの練習メニューを淡々とこなしているように見えますが、動きは身体に染みついていて、トレーニング自体も完全に生活の一部になっているのでしょう。

私はメイウェザーの練習の中では、特にロジャー・メイウェザー(元プロボクサーで、フロイドJrのトレーナーであり叔父さん)とのミット打ちを見るのが好きなのですが、あのミット打ちがメイウェザーの抜群のディフェンスを作っているんだろうなと思います。練習でも魅せられます(笑)。

「何が大事か」を理解している

ボクシングでキャリアの長い選手に共通しているのは、「パンチを不用意にもらわない」ところです。皆ディフェンスに長けていて、相手から強烈なパンチをもらうことがほとんどありません。37歳のメイウェザーもそうですし、49歳の現役世界チャンピオン、バーナード・ホプキンスもしっかりディフェンスするタイプです。45歳でヘビー級チャンピオンになったジョージ・フォアマンも、派手に打ち合うタイプではなく、しっかり守りながら相手のスキを見つけて一発入れるような試合をしていました。

長くボクシングをするには、しっかりディフェンスして眼や脳にダメージを蓄積させないことが何より大事だということを理解しているのでしょう。KOするか・されるかの派手な打ち合いを見せるボクサーに、キャリアの長い選手がいないことからも明らかだと思います。

「つまらない」と評されても、しっかり守って勝ち続け、逆に「賞金首」のような存在になって自身の価値を高めていると言えます。私はメイウェザーもホプキンスも、そういうところを理解してボクシングをしていると思っていて、それを実践しているところを高く評価していますし、ボクサーとして好きです。

パッキャオ戦は実現する?

試合後にパッキャオ戦についても言及していたようですが、実現は一筋縄ではいかないんじゃないかな、と見ています。過去にも話が浮上しては消え…というのが2回以上あったので、簡単ではないと思います。パッキャオのプロモーターは、メイウェザーのかつてのプロモーターで、今は敵対的関係のボブ・アラムですしね……。

いざ実現となると、超高額なファイトマネーになるでしょうし、話題性もすごくなること間違いなしですが、個人的には「遅きに失した」感が拭えません……。二人とも既にベテランの域。パッキャオは最近連敗もしました。もっと早く実現してほしかったというのが永遠に残ります。

もちろん実現したら見ますけどね(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士