個人タイムトライアルが好きな4つの理由

私はサイクルロードレースでは、特に個人タイムトライアル(TT)を見るのが好きです。

ロードレースなので、競争相手やチームメイトと一緒に集団で走行して1位を争う通常のレースがメインなのですが(当然です)、1回のツールで1、2度ある個人TTには一味違った特別な魅力を感じています。

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完全に「個人」の勝負

個人TTでは、一人ずつ間隔(2~3分ぐらい)を置いてスタートして、ゴールまでのタイムを競います(距離は概ね10~50kmぐらいで、レースよりも短いです)。通常のレースとは異なり、味方選手はおらずチームプレーができません。競争する相手もいません。従って、風よけ等のアシストをしてくれる仲間はおらず、完全に「自分一人の力」がモノを言う勝負です。孤独な戦いでもあります。

この時だけは、味方選手も競走相手になって各々がベストタイムを競うことになります。チームワークが売りのチームには非常につらいステージですが、見ている側としては個人レベルでの実力が垣間見えるので、非常に面白く興味深いです(笑)。

バイクが違う

個人/チームに関係なくTTでは通常、TT専用のバイクを使用します。通常のレース用のバイクは、いわゆるドロップハンドルのバイクになりますが、TT用のバイクはハンドルの真ん中にも前に突き出たグリップがあります。

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これは、身体がなるべく縮こまるようにハンドルを握ることで、直線でスピードを出すときに空気抵抗を極力回避する(「エアロポジションをとる」なんて言います)ためです。
その真ん中のグリップでコーナリングをするのは難しいので、カーブの時などはサイドのハンドルに切り替えて対応します。そしてスピードを出すところでは、このセンターのグリップを使ってエアロポジションをとると、各段にスピードが上げられるのです。

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何より、このTT専用バイクは見た目もカッコいいです(笑)

アイテムで言うと、ヘルメットやスーツ(ウェア)も、着心地よりも空気抵抗の少なさを重視した素材・仕様ですし、シューズにもカバーを着けて空気抵抗を減らします。とにかく「コンマ1秒でも速く」するための抜かりない装備をするところも特徴の一つです。

競争相手との接触によるトラブルがない

通常のレースの場合、敵味方がくんずほぐれつの集団でレースが展開されるので、接触や落車によるトラブルが頻繁に発生します。自分自身が慎重に走行していても、近くの選手がバランスを崩したり転送したりすれば、簡単に巻き込まれてしまいます…。

「運も実力のうち」という言葉をそのまま受け取れば「仕方ないじゃん」とも言えてしまうのですが、ロードレースではこういうトラブルがレースの命運を分けるので(ケガをするリスクも高いです)、「トラブルが起きることのない勝負も見てみたい」というのがあるのです。

個人TTの場合、自分一人しか周りにいないので、転倒したら自己責任になります。
ただし、ごくたまに悪天候の時などは、自分の出番の時は路面が滑りやすかったのに、ライバルの出番の時には路面が乾いてコンディションが良くなった、なんていう不運もあったりします(苦笑)。

トライアスロンと共通している部分が多い

上記のポイントは、概ねトライアスロンとも共通しています(相手との接触トラブルがないところ以外)。トライアスロンも個人TTも完全に個人の勝負ですし、ドラフティング(カーレースで言うところの「スリップ・ストリーム」)ができないルールになっています。

また、アイアンマンやミドル・ディスタンスではバイクもTT専用のものを使用します(ショート・ディスタンスの場合はコーナリングが多いので、通常のロードバイクを使用することが多いです)。

2011 Medtronic Twin Cities Marathon

そんなわけで、参考になる部分が非常に多いのです。特にエアロポジションのとり方や、コーナリングでのグリップの切り替え方、ケイデンス(回転数)の上げ方/下げ方、ペダル上の足の位置等は参考になります。

まとめ

TTの魅力について熱く語っていますが、実はまだ私はTT専用バイクを持っていません(泣)。
私は格好から入るので、「どうせ買うなら…」とプロ選手が使用するような高いバイク(1台100万円ぐらい!)ばかりに目が行ってしまい、全く手が届かないのです……。

バイクがなくてもランやスイムのトレーニングができますし、そっちも同じくらい重要なので(私にとっては全て重要です)、当面、TTはポジションを学びながら観戦を楽しむことに徹しようと思います。

TT専用バイクをいつの日か購入することも仕事を頑張るモチベーションの一つになるかな、と(笑)。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士