「ヘディングは危険」という意見について考えてみた

先週、こんなニュース記事を見かけました。

サッカーママがFIFA提訴、ヘディングの危険性に対策要求

ヘディングの脳への影響については以前から問題視されていましたが、今回のようにFIFAを相手に提訴したというのは、あまり聞いたことがありませんでした(初めて聞いたかもしれません)。

たしかに、ヘディングの頭(脳)へのダメージは無視できません。頭(というか額)の芯でとらえたヘディングなら、それほど痛くなくほぼノーダメージですが、当たりどころが良くないとたしかに痛いです(苦笑)。私も小学生時代は、その場で「いて~…」と頭を押さえて痛がることもよくありましたし(幸い、脳へのダメージは全くありませんでした……と思います……)。

特に問題なのは、身体的にも技術的にも成熟していない小中学生世代の子供たちが、何度も当たりどころの悪いヘディングをしてしまうことへの懸念なのかなと思っています。しっかりとヘディングの仕方を教える、ヘディングする瞬間までボールをよく見る、等の指導を試合に出る前にちゃんとしておくのは必須でしょう。

「無理するな」とも言いたいところですが、これは難しい……。やっぱり大事な試合や「ここ一番」というところでは、プレーしている少年たちは、けっこう無茶してしまいます。私もそうでしたし、大人たちにも言えます(笑)。また、フィジカルコンタクトが付き物なので、どうしても競り合いによって当てたいポイントに当たらず、当たりどころが悪くなってしまうのも避けられません……。

それにサッカーの場合、ヘディングだけではなく、転倒した時に相手の足に当たる(蹴られる?)リスクもありますし、オーバーヘッドキックやダイブした際に地面への落ち方を誤って頭から落ちてしまうリスクもあります。

ヘッドギアか

どうするのが良いかしばし考えてみたのですが、「やっぱりヘッドギアかなあ…」と思います。

ボクシングでは、アマチュアは試合でのヘッドギア着用は必須ですし、練習(スパーリング)ではプロもアマも関係なくヘッドギアを着用します。

日本のラグビーでも、高校生以下はヘッドギア着用が義務付けられているので、それに倣うかたちが良いのだろうと思います。ただ、その場合、選手はヘディングシュートが思うようにいかないことが多々発生するでしょう(プレー上の支障だけですが)。

過去に安全性確保のため改定されたルール

少し脱線しますが、レガース(シンガード、いわゆるスネ当て)はどうだったでしょう?
アレも以前(80年代以前)は着用が義務付けられていませんでした。そのため、ストッキングを足首まで下げて、スネ丸出しでプレーしていた選手もたくさんいました(最近で言うところのルーズソックススタイルですね)。

当時、一部の選手は「レガースをするとプレーしづらい。ミスキックしてしまう」等の不満があったので、着用せずにプレーしていました。

しかし、着用が義務付けられると、どの選手もそれはそれでしっかりプレーしていました(少なくともレガース着用によって戦力外になってしまった選手は皆無なはずです)。ルールにちゃんと対応していたと言えます。

考察

そう考えると、少年世代のヘッドギア着用は一案として考えても良いのかもしれません。子供たちはヘディングの瞬間に「ベコッ」とヘンな感触があるかもしれませんし(苦笑)、違和感もあるでしょうけど、時間が解決してくれると思います。痛くないでしょうし、脳へのダメージも軽減されるのではないかと思います。

「そもそもヘディング自体が…」となってしまうと、ちょっと厳しいですね……。少年世代はヘディング無しルールのフットサルしかできないとか、そういう運用にせざるを得ないのかなあと。アメフトやラグビーも、代わりとしてタッチフットがありますからね。

大人はどうしましょう?

アマチュア選手は全員ヘッドギアというのも検討の余地アリかも、ですね。
実際にサッカーをしている方は反発するでしょうけど、ご家族の方からすれば、少しは安心できるでしょう。

個人的には、高校生ぐらいまではヘッドギア着用を考えてもいいのかもしれないな、と思います。

サッカーしている方からすれば、「そこまで怖いのなら、サッカーしなければ/させなければいい」という意見もあるでしょう。しかし、2006年のチェルシーGKペトル・チェフの負傷を目の当たりにしてからは、私はかなり安全性重視のスタンスになってしまっています。同じGKでもありましたし……。

自分も自分の仲間たちも子供の頃からヘッドギア無しでプレーしてきて何ともなかったですが、それはもしかしたら幸運だったのかもしれません。もしも自分の知っている人が脳にダメージを負ってしまったら……ということを想像すると、どうしてもそう考えてしまいます。

ヘッドギア着用によってどのくらいの効果が現れるのかは、やってみないと分かりませんが、リスクが下がることは確実でしょう。

プレーへの影響か、安全性か。
非常に難しい問題です。
あれこれ書いてみましたが、支離滅裂だったらすみません(苦笑)。

The following two tabs change content below.
ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする