GKはけっこう高身長化している

海外のサッカーを見るようになって32年目。
チームとしてのプレースタイルや選手の特徴、技術、運動量等々、年々変化してきていますが、最近20年で特に感じるのが、

「GK、大きくなったなあ」

です。

かつてのGKの身長

私が少年時代にたくさん見てきた80年代後半~90年代前半のGKと言えば、

ディノ・ゾフ(イタリア/183㎝)
トーマス・ヌコノ(カメルーン/186㎝)
ブルース・グロベラー(ジンバブエ/185㎝)
ハラルト・シューマッハー(西ドイツ。以下、国名は当時のもの/186㎝)
リナト・ダサエフ(ソ連/187㎝)
ジャン・マリー・プファフ(ベルギー/180㎝)
ジム・レイトン(スコットランド/187㎝)
ジョヴァンニ・ガッリ(イタリア/187㎝)
ヨゼフ・ムイナルチク(ポーランド/187㎝)
ワルター・ゼンガ(イタリア/188㎝)
ステファノ・タッコーニ(イタリア/188㎝)
ジャンルカ・パリュウカ(イタリア/190㎝)
クラウディオ・タファレル(ブラジル/182㎝)
アンドニ・スビサレータ(スペイン/187㎝)
フランシスコ・ブーヨ(スペイン/183㎝)
ピーター・シルトン(イングランド/180㎝)
レイ・クレメンス(イングランド/183㎝)
ハンス・ファン・ブロイケレン(オランダ/188㎝)
ネリー・プンピード(アルゼンチン/187㎝)
ナバロ・モントーヤ(コロンビア/185㎝)
ボド・イルクナー(西ドイツ/190㎝)
ヴィトール・バイア(ポルトガル/186㎝)
レネ・イギータ(コロンビア/177㎝)
ホルヘ・カンポス(メキシコ/170㎝)
ミシェル・プロドーム(ベルギー/179㎝)
ペーター・シュマイケル(デンマーク/193㎝)

です(書いてて懐かしい名前続出(笑))。

かなりの人数を挙げましたが、この中で身長が190㎝台の選手はパリュウカ(190㎝)、イルクナー(190㎝)、シュマイケル(193㎝)の3人だけです。他はほとんどが180㎝台で、イギータ、プロドーム、カンポスは180㎝ありません…。

(さらに言うと、カンポスは170㎝もなさそうです。公称175㎝ですが、そんなにないハズ……)

80年代後半に、パラグアイのロベルト・フェルナンデスというPKに強いGKがいて、当時「大型GK」と言われていましたが、それでも身長は191㎝でした。70年代にまでさかのぼると、ヤン・トマシェフスキ(ポーランド)という193㎝のGKがいましたが、当時は「規格外の長身」という位置づけでした。

今のGKの身長

翻って、今現役のGKはどうでしょう?
有名どころのGKは、大半が身長が180㎝台後半~190㎝台です。

ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア/190㎝)
マヌエル・ノイアー(ドイツ/193㎝)
イケル・カシージャス(スペイン/185㎝)
ジュリオ・セーザル(ブラジル/188㎝)
ジョー・ハート(イングランド/196㎝)
ティボ・クルトゥワ(ベルギー/199㎝)
ペトル・チェフ(チェコ/196㎝)
セルヒオ・ロメロ(アルゼンチン/192㎝)
ケイロル・ナバス(コスタリカ/184㎝)
ホセ・マヌエル・レイナ(スペイン/188㎝)
ダビド・デ・ヘア(スペイン/193㎝)
ティム・ハワード(アメリカ/191㎝)
ヴィクトル・ヴァルデス(スペイン/183㎝)

もはや、GKで180㎝台前半の身長でも「小柄」と言えます。

いつから高身長化したのか?

振り返ると、大型化したのはミランからセバスティアーノ・ロッシ(イタリア/197㎝)、アヤックスからエドウィン・ファン・デル・サール(オランダ/197㎝)が出てきたあたりかなあと思っています。

ロッシが現役だった当時のミランは、センターバックが比較的小柄だったため(バレージは176㎝、コスタクルタは182㎝でした)長身GKを置いていたのですが、190㎝台後半のロッシが出てきたことで高さの不安が解消されました。

カペッロ監督はロッシ起用が当たったことで、以降、長身GKを好んで起用しているようです。

ファン・デル・サールの前にオランダにはエド・デ・フーイという同じく197㎝のGKがいましたが(チェルシーがカップ・ウィナーズ・カップを初制覇した時の正GKでした)、やはりファン・デル・サールの登場が大きかったでしょう。190㎝台後半の長身で、低いボールに強く、おまけにバックパス等の足での処理も上手かったのは、彼が初めてでしょう。

現マンU監督のファン・ハールも、アヤックス時代にファン・デル・サールが良かったことから、バルサでもバイエルンでも長身GKを好んで起用しました(バルサではルート・ヘスプ(195㎝)、バイエルンではハンス・ヨルク・ブット(191㎝)。今のマンUの正GKデ・ヘアは、ファン・ハールにとって、まさに打ってつけでしょう。

なんで高身長化した?

GKの高身長化の背景には、ストライカーの大型化もあると思いますが(ズラタン・イブラヒモヴィッチが良い例です)、高身長で、しかも運動能力の高い選手が多く現れてきたことも要因かなと思います。従来の「高身長=鈍い、低いボールに弱い」を覆すような反射神経・運動神経を持った選手がどんどん出てきているのでしょう。これは、他のスポーツでも共通でしょう。

将来、全体的にさらに高身長化するのかどうかは不明ですが、身長2mを超える優秀なGKが一人くらい出てくるのは時間の問題かなと推測しています。

私自身は公称180㎝なので、アマチュアGKとしてはまあまあの身長かなと思っていましたが、近い将来、アマチュアの中でもちっちゃい部類になってしまうのかもしれませんね……

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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