まだ始まったばかり・・・マンUの敗戦スタート

毎年そうですが、欧州ではプレミアリーグが他の国のリーグより早く開幕します。
リーグ出場チーム数が多く、リーグ戦終了のタイミングを他国に合わせるようにするとなると、日程的に開幕を早める必要があるのです。

そのプレミアリーグ開幕戦でいきなりマンチェスター・ユナイテッド(以下、マンU)がスウォンジーに負けた(1-2)と報道されていました。しかも、ホームのオールド・トラフォードで。

長いことサッカーを観ているファンにとっては驚きでしょう。
かくいう私もアレックス・ファーガソン監督が就任した当時からマンUを見ていますが(まだブライアン・ロブソンが背番号7を着けていた頃です)、開幕戦で明らかな格下チームに、しかもオールド・トラフォードで負けたというのは、あまり記憶にありません。

それだけに「おいおい、大丈夫か?ファン・ハールでもダメなんじゃないの?」という心配もあることでしょう。

ただ以下の要因を挙げると、開幕戦だけで判断するのは時期尚早かなと感じます。

ManUtd201415

まだ1ヶ月しか経っていない

冷静に考えると、今はまだ8月中旬。W杯が終わって1ヶ月ちょっとです。ファン・ハールはW杯が終わる前日の3位決定戦までオランダ代表で指揮を執っていたのですから、マンU監督として始動してからまだ1ヶ月も経っていないでしょう。そんな状況でいきなり良い結果を求めるのは酷かなと思います。

特に補強が行われていない

今のマンUは主力の放出や引退があった一方で、これといった大型補強がまだ行われていません。更にチームは、ファーガソン監督ではなく、モイーズ監督の引継ぎです。モノに例えれば、「修復・改造が必要なのは明らかだけど、大規模かつ時間をかける必要がある」モノです。更に、W杯に出場した選手にとっては、オフや調整期間がほとんどない状態です。1ヶ月弱で「勝てるチーム」にするのは、いくらなんでも困難でしょう。

主力選手の疲労回復

これは一般論ですが、W杯があった年は、出場した選手はいつもリーグ序盤はコンディションがイマイチです。疲労が回復しきれていない状態で開幕を迎えるわけですから当然です。それ故、W杯に出場した選手を多く抱えているチームにとって、今は我慢して主力選手の回復に充てなければならない時期です。

その意味で、ファン・ペルシーを開幕戦に出さなかったのは当然で、もう少し休ませた方が良いと思います。

ファン・ハール監督はまだ模索中

ファン・ハール監督について言うと、彼はアヤックス時代からものすごく研究熱心で、試合中でも選手個々の動きをしっかり見ています。試合中いつもファン・ハールはノートにメモをとるのですが、ほぼ毎試合ノート1冊を使い切るそうです。試合を見ながら書いているので、おそらくページ毎に1文程度の走り書き・殴り書きしか書いていないのでしょうけど(笑)、試合中に気づいたことをリアルタイムで押さえて、すぐに活かそうとするところは特筆すべき点です。

そう考えると、マンUの選手のこと・チームのことを十分に把握しきれていないと思われるこの時期は、ファン・ハール監督にとってはまだ準備・調整期間と言えるでしょう。

余談ですが、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督には2人の師匠的存在の人物がいて、その一人がファン・ハールです(もう一人は故ボビー・ロブソン氏)。ロブソン氏とファン・ハールがバルサの監督だった時に通訳とアシスタント・コーチを務めて、一緒に仕事をすることで自身の監督としてのスタイルを作り上げました。

2009-10年の欧州CLでインテルを優勝に導いた時の決勝の相手が、ファン・ハール率いるバイエルンでした。2-0でリードしてインテル優勝目前の時に、モウリーニョがバイエルンのベンチまで行って、師匠のファン・ハールと健闘を称え合っていた姿は、個人的に印象的でした。

10節ぐらいまでは様子を見たいところ

ファン・ハール監督がマンUのチーム状況を把握して自身の体制を確立するのには、最低あと2ヶ月くらいはかかるでしょう。第10節ぐらいからチームの方向性や本当の実力が(ファン・ハールの実力も)徐々に見えてくるのではないかと思います。それまではけっこう試行錯誤・紆余曲折があるかなと思っています。選手の入れ替え等も含めて…。

マンUのOBのポール・スコールズも言っていたようですが、開幕戦を見て明らかになったと思われるのは、選手補強の必要性でしょう。やっぱり全体的に戦力が薄っぺらく見えます……。

DFもファーディナンドとヴィディッチが抜けて、頼りない感じがします。それが理由でファン・ハール監督は3バック(という名の実質5バック)のフォーメーションをとったのでしょうけど、DFの補強は必須だと思います。

守備的MFも必要かなと思います。ファン・ハール監督はウイング(サイドアタッカー)タイプの選手が好きなので(例:オーフェルマルス、フィニディ、フィーゴ、ゼンデン、ロッベン、リベリ―)ディ・マリアが欲しいようですが、個人的にはチーム全体のかじ取りができる選手の方が重要かなと思います。フェライニをはじめ、今の面子では難があります…。

まとめ

あれこれ羅列して書いてしまいましたが(苦笑)、まだ今季のマンUの行方は分かりませんし、判断できないと思います。日本も寒くなってくる12月辺りには、他のチームも含め実力が発揮されてくるのではと思っています。

もうすぐ欧州のリーグ戦が本格的に開幕しますが、私はしばらくは結果ではなく内容重視で見ようかなと思っています。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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