ツール・ド・フランスから学んだ箱根駅伝の見方

W杯終了後も、時差がしんどいツール・ド・フランス(以下、ツール)を見ています(苦笑)。

第18ステージが終わったところですが、総合優勝はニーバリに決定でしょう。文句なしの圧勝です。フルームとコンタドールが既にリタイアしているので、盛り上がりに欠けますが、今走っている中ではぶっちぎりの強さです。イタリア人のツール・ド・フランス総合優勝は、マルコ・パンターニ以来。そう考えると、イタリアでは大偉業と言えるでしょう。

ツールを見ていると、箱根駅伝との「ある共通点」の存在に気づき、それによって見方が改められるかなと感じましたので、気付いたことを。

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ツールの特徴

ツールは平坦コース、山岳コース、タイムトライアル(そして時々、石畳コース)と様々なステージがあり、全ステージの合計(累計)タイムで総合優勝を争います。そのため、総合優勝を狙うには、できるだけオールラウンドにこなせる能力が求められますし、プラスアルファで特定のコース(例えば山上り)で圧倒的な強みを持つ必要もあります。

そのため、総合争いする選手もそうですし、アシストする選手も、それぞれタイプ(得意・不得意)があります。これは先日書いた通りです。

箱根駅伝は?

箱根駅伝はいわゆる「駅伝」であり、長距離のリレーのようにチームでタスキをつないでいくレースです。ツールと違って区間ごとにチームの走者が決まっていますので、同じチームスポーツであっても競技自体は別モノです。そもそも駅伝は競走競技なのに対し、ツールは自転車ですからね(^^)。

ただ、箱根駅伝もツールと同様に平坦なコース(区間)があり、山上り/下りのコースもあります。
また、第1区~第3区辺りでは他の走者との争いも見られますが、区間が進むにつれて並走者がいなくなり、個人タイムトライアルのようにもなります。その点では、箱根駅伝の走者もツールの選手のようにタイプ別に分類できるのでは?と思ったのです。

例えば、スタートの第1区は平坦なコースで、選手は終盤ギリギリまで集団で走って駆け引きをし、ラスト1km前後でスパートをかけて順位を争います。この点では、第1区の選手は「スプリンター」タイプの選手が適しているのだろうなと思うのです。おそらく実際そうでしょう。(第2区も同様かも)

第5区は、往路最後の山上り区間です。距離もそれなりにあるうえに、かなり長い間山上りを行います。そのため、第5区の選手は、第1区の選手とは違い、長く上りを走ることができる脚力が求められます。ツールで言えば、「クライマー」タイプの選手でしょう。

「○の○」が実業団でイマイチなワケ

そう考えると、箱根駅伝で活躍した選手の現在の状況も少し理解できます。

箱根駅伝時代に「山の神」と称された選手。

今は実業団駅伝でしか見られませんし、マラソンやトラック競技では活躍がほとんど見られません。上記に当てはめると当然と言えます。「山の神」は、いわゆる「クライマー」です。マラソンやトラック競技のような平坦コースは得意とは言えず、持ち味を発揮できないのです。クロスカントリーやトレイルなら強そうです。

また、第2区は、イメージとして「半分スプリント・半分タイムトライアル」という感じです。そのため、第2区で活躍した選手は、マラソンでもトラック競技でもそれなりに活躍できているような印象がありますし、実業団でも比較的活躍している気がします。

まとめ

箱根駅伝でスター的扱いを受けた選手に、実業団で更なる活躍を求めるのは酷かなと感じます。

山上りは、マラソンやトラック競技にはありませんし、通常2~3人の争いか個人タイムトライアルのような感じですし、そもそも距離が違います……。マラソンやトラックに順応するには時間がかかるでしょう。

箱根駅伝は箱根駅伝、マラソンはマラソン、10000mは10000m、といったように割り切って見るのが良いのでしょう。

余談ですが、箱根駅伝の「山の神」という呼称は、個人的に好きではありません。

「箱根駅伝だけで「山の神」になっちゃうの?」と思うのです。

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)で勝つぐらいなら、「山の神」というのも相応しいと思いますが……

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士