W杯で改めて感じた「勝つチーム」の条件

今回のW杯は、勝ったチームと勝てなかったチームで、「ある違い」があったように感じました。

8年前の2006年ドイツ大会から感じていたのですが、今回改めてというか再確認できました。

しばらくは以下のような要素が「勝つチーム」に必要な条件になるのではないかと思います。

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その1:どこから(誰から)でも得点が狙えること

当たり前のことかもしれませんが、これのある・なしがハッキリした大会だったと思います。ブラジル、アルゼンチンが優勝できなかったのは、これが要因の一つでしょう。

ブラジルは、結局「ネイマール頼み」のチームでした。フレッジを初めとするFW陣にパンチがないのは、強豪国との試合で響きました。かつてのブラジルは、得点力のある選手が必ず複数いました。スタメンだとフレッジ、フッキ辺りがそういう存在になってくれれば、と思っていましたが、ダメでしたね…。

アルゼンチンも、結局「戦術:メッシ」のチームでした。アグエロがケガで、さらに大会終盤にディ・マリアを欠いたのは痛かったですが、イグアインが1ゴールだけだったのは寂しかったです。86年、90年のアルゼンチンは、もちろんマラドーナが中心で「戦術:マラドーナ」のチームでしたが、それでもバルダーノやカニーヒアのようなストライカーもいましたからね。

反面、優勝した国は、際立ったストライカーがいても、他にも得点できる(した)選手が必ずいました。

94年 ブラジル・・・ホマーリオ、ベベト
98年 フランス・・・ジダン、デュガリー、アンリ
02年 ブラジル・・・ホナウド、ヒバウド、ホナウジーニョ
06年 イタリア・・・トーニ、インザーギ、ジラルディーノ、トッティ、デル・ピエロ
10年 スペイン・・・ビジャ、F・トーレス、イニエスタ、セスク
14年 ドイツ・・・T・ミュラー、クローゼ、クロース、シュールレ、フンメルス、ゲッツェ

史上初めて無敗で3位となったオランダも、V・ペルシー、ロッベン、スナイデルと複数いました。

結局、得点を誰か1人にアテにしてはいけない、複数のオプションがないといけない、ということなのでしょう。

日本代表はどうでしたでしょう?

その2:シンプルで複数の攻撃パターン

優勝したドイツに限らず、今大会で光った得点シーンは、どれもパスが少ないながらもダイレクトまたはツータッチでつなぐ、時間をかけないシンプルな攻撃だったように感じます。

個人技が光ったのは、メッシとネイマールぐらいだったかも。そして、ゴール圏内に入ってからシュートまでのパスの本数が多いシーンは少なかったように思います。

日本代表は、どうでしたでしょう?

その3:「ポゼッション」ではなく「勝負どころでの強さ」

結局、「ここだ!」という場面での勝負強さがモノを言った試合が多かったです。ボール・ポゼッションが60%だろうと70%だろうと、シュートまで辿り着けない、またはシュートが決まらければ試合には負けるという、当たり前のことが再確認できた大会でした。

4年前のスペインは、ボール支配が圧倒的だったうえに得点すべき場面で決めていたから勝ったのであって、ポゼッションで優位だったから勝てたのではない、ということです。もちろん、チャンスを多く作るうえでポゼッションは大切な要素になりますが、決定機を確実にモノにできなくては意味がない、ということです。

日本代表は、どうでしたでしょう?

その4:安定感のある「センター」

「センター」、つまり真ん中のポジションの選手の安定感です。
ここがコロコロ替わる、替えざるを得ないチームは勝てないんだなと改めて感じました。
過去の大会も、例外なくそうだったと思います。

今大会ではベスト4のうち、3位までのチームはテッパンでしたね。ベスト4どころか、ベスト8までのほとんどのチームが、センターのポジションはほぼ不動だったように思います。ブラジルのボランチを除いて。

日本代表は、どうでしたでしょう?

その5:運動量で勝ることは必須!ただし勝ち方が大事

この部分では、日本代表は決して劣っていなかったと思います。

しかし、同レベルの相手なら上回れば勝機アリですが、相手が格上ならば運動量では「圧倒的に」上回らないとダメでしょう。「ちょっとだけ上回ってました」程度では、技術・体格の差をカバーできません。相手の運動量を100とするなら、110以上は動きまくらないと厳しいんじゃないかなと思います。

数字で書くのは簡単だけど、実際にはかなり大変です。
チャビやイニエスタは、1試合で12km以上動きます。彼らと勝負するなら、13.5kmぐらいは動かないといけません。キツイですが、世界のトップを目指すなら必須じゃないかと。

まとめ

まだたくさんあると思いますが、すぐ思いついたポイントを4つ(+1つ)挙げました。
こうしてピックアップしてみると、日本代表が勝てっこなかったんだということが分かりますし、これからの課題も浮き彫りになってくるようにも感じます。

日本サッカー協会は、今大会をどう総括するんでしょうかね♪
次の監督を決める前に、今後の強化方針を含め語ってほしいものですが♪

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士