特徴的だから惹かれる。ツール・ド・フランスの魅力 その1

ツール・ド・フランスが始まっています。
夕べまでに第3ステージが終了しました。まだ平坦コースのステージなので、上位勢に大きなタイム差がなく、概ね例年通りの流れです。

欧州ではサッカーの次に人気のあるスポーツと言われているそうなので、W杯で既に敗退した国を中心に盛り上がり始めていることでしょう(笑)。

ツール・ド・フランスに代表されるサイクルロードレースは、他の競技にない特徴があるところが私の好きなポイントでもあります。今日と明日で、特に特徴的だと感じる、また私が好きなところでもあるポイント4つ(プラス1つ)ほど。

TOUR DE FRANCE - STAGE SEVENTEEN

特徴1: 「チームスポーツ」であること

サイクルロードレースは、各選手が一人乗りの自転車に乗る競技ですが、バリバリの「チームスポーツ」です。1チーム当たり9人がエントリーできるのですが、それぞれの選手に役割があります。

エース(通常、レースナンバーの下1桁が1番)の選手は、多くのチームで総合優勝を目指す選手になります。そのため、レース中は、他の味方選手(アシスト)に風よけになってもらったり、空気抵抗よけになってもらったり、補給食やドリンクを持ってきてもらったり、トラブル時に味方選手のバイクをすぐに貸してもらったりと、いろいろ守ってもらいます。

その代わり、最終的には自分がチームの中ではもちろん、レースにトップでゴールすることを目指さなければならないので、責任もあります。

上に書きましたが、エース以外のアシストは、自分のタイプによっていろいろな役割を担います。
簡単に役割を挙げると、ペースメーカーになる、補給食やドリンクを適宜調達してエースや味方に届ける、空気抵抗よけになる、エースのトラブル時は自分がバイクを降りてエースに差し出す、レース中の落車トラブル時はエースが巻き込まれないように極力守る、等々です。

初めて見ると、使いっパシリのようにも見える役割ですが、エースが勝つための重要な役割なので、アシストも大事です。
チームメンバーそれぞれが自身の役割を果たさないと勝てないところが魅力でもあります。これは、同じ持久系競技でもマラソンやトライアスロンにはないところです。

特徴2:途中で食事があるスポーツ

上にも書きましたが、サイクルロードレースでは、レース中に食事を摂ります。ゼリー状のすぐに吸収できるものだけでなく、バナナやカロリーメイト、カップケーキのような固形状のものも摂ります。立ち止まって休憩をとりながら食べるのではなく、バイクで走行しながらモグモグ食べます。

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食べないと体力がもたないからです。
ツール・ド・フランスのように1ステージ平均180㎞の距離だと、平均時速40kmでも4時間半、時速30kmで走行しても6時間くらいかかります。途中で栄養補給をしないと、エネルギーが切れてガス欠状態になるのです(「ハンガーノック」と言います)。この状態になると、意識は朦朧とするし、身体が全然言うことを聞かなくなるので危険です。

私はラントレで「ハンガーノック」を経験したことがあります。
水を飲むだけで何も食べずに朝30km走った後になりました。
(今考えれば無謀にも程がありますね…(^^;))

幸いトレーニング直後で意識はハッキリしていたのですが、家に帰ってイスに座ったら、それっきり身体が全然動かず、金縛りのようで金縛りでない不思議な感じでした。身体がしばらく全く動かせなかったので危機感を覚えました…。

なので、そうならないように、こまめに栄養補給をすることが大事なのです。

競技中に食事を摂るスポーツは、他にほとんど見ません。サッカーで途中で食べ物を入れるとお腹に来ますし、同じ長距離競技のマラソンでも、トップクラスの選手が固形の食事を補給することはほとんどないと思います。テニスでは時々選手がバナナ等を食べますけど、休憩中ですからね。
ここが面白いところでもあります。

こういう体力(持久力)がカギになる競技だからこそ、一部の選手は「別の力(ドーピング)」に頼りたくなるのでしょうけど……

つづく

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士