スペインの時代は終わった?

日本戦はいろいろな媒体で書かれていると思いますので、スペイン‐オランダ戦について気付いたこと、思ったことをマニアックなポイントも含めて書きます。

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試合前

試合が始まる前の映像で気づいたことがありました。

まず、かつてのオランダの名ストライカー、パトリック・クライファートがコーチに就いていたことでした。そういえば、彼はファンバステンに憧れて、少年時代からアヤックスユースにいて、バリバリの「ファンハール門下生」でした。ネクタイを締めて落ち着いた感じになっていたので、すぐに目につきました。現役時代とのギャップもあるし(笑)。

この試合で左サイドバックとして活躍したデリー・ブリントのお父さん、ダニー・ブリントがオランダ代表のコーチの中にいました。彼もまた「ファンハール門下生」。しかもファンハールがオランダで監督としての評価を高めたアヤックス時代のキャプテンだったので、信頼されているのでしょう。それにしても、親子で代表のスタメンとしてW杯に出るとは、すごいDNAです。

試合中

ジエゴ・コスタに対するブーイングがハンパじゃなかったですね(苦笑)。
そういえば、彼の出身地ブラジルの大会でした。

「ブラジル代表にならずにスペイン代表になりやがって!」

というところなのでしょう。
確かに、今ブラジルにいたらブラジルFW陣はかなり強力でしたでしょうし、ジエゴ・コスタ自身、スペインの中盤とイマイチ噛み合ってないなあとも感じました。

今回はスペインとオランダでは、モチベーションというか意気込みが全然違っていました。
前回の決勝での勝敗はもちろんのこと、スナイデルとロッベンはレアルで不遇の時を過ごしましたし、V・ペルシーもCLで何度もスペイン勢に苦杯を舐めています。さらに、ロッベンはバイエルンでこないだレアルに屈辱的な大敗を喫したばかりだったので、「コノヤロー!」という気持ちは強かったのでしょう。ガンガン仕掛けていましたし、スピードも2割増しくらいに見えてキレていました(笑)。

ファンハールのスペイン戦での具体的な指示内容はよく分かりませんが、おそらく

「ボールを持っている選手より、持っていないで動き回っている選手をケアしろ」
「パス回ししているボールと、シャビ、イニエスタとの距離が離れたら奪いに行け」

という指示をしたのかなあと推測しています。オランダの中盤・DFは、ボールを持っている時と同じくらいの集中力を維持していました。この試合に関してはファンハール采配が的中だったと思います。

試合後

細かいポイントは、いろいろ書かれている媒体があると思いますので割愛しますが、スペインで気になったのは

  • サイドバックが生きていない。
  • ピケの一歩目(反応)が0.5秒遅い(今に始まったことではない?)
  • FWは固定しない方が良さそう。

といったところです。
DFの選手層が薄いですね……。

GKカシージャスに対する非難が多いですが、擁護するとすれば、1、2点目はオランダを褒めるべきでしょう。ブリントの左からのクロスは絶妙でしたし、それに合わせたV・ペルシーの判断(1点目)とロッベンのトラップ(2点目)が見事でした。88年ソ連戦のファンバステン、98年アルゼンチン戦のベルカンプのような素晴らしさでした。

3点目は「キーパーチャージでは?」と思いました。あれを決められて3失点喫したところで、集中が完全に切れましたね。4点目、5点目はたしかに惨憺たるものでした……

「スペインは終わった」との声もありますが、個人的にはそう判断するのはまだ早いかなと思います(「優勝は厳しい」というのは、間違いないですけど)。

イタリアを応援している自分が言うのもなんですが、前回のイタリア(前々回優勝国ながら、グループリーグで1勝もできずに敗退)よりもまだ良いと思います(苦笑)。

それに、前回優勝国の敗戦スタートは珍しくないです。
90年イタリア大会のアルゼンチンは開幕戦でカメルーンに負けたのに、結果的に決勝まで行きましたからね(マラドーナによるところが大きいですが)。

次のチリ戦次第でしょう。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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