ヒョードル、ノゲイラからギブアップを奪った男、ファブリシオ・ヴェウドゥム。捲土重来なるか?

こないだの週末は、ホプキンスの49歳での王座統一で一人盛り上がりましたが、もう一つUFCでグッドニュースがありました。

私が個人的に応援しているファブリシオ・ヴェウドゥムが勝って、UFCヘビー級タイトルマッチ挑戦権を獲得したのです。

ヴェウドゥムに思い入れがあるのは、かつてツーショット写真を撮ってもらったからなのですが(笑)、それだけでなくグラウンドの実力が「本物」だからでもあります。今の現役ヘビー級選手では、寝技はナンバーワンだと思っています。

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ADCC(アブダビ・コンバット)という打撃ナシの大会があって、それには出場した5大会全てに最重量級の表彰台に上ったり、柔術の世界選手権でも2度優勝したことのある実力者です。

多くの格闘技ファンは、ヘビー級で「寝技」と言えば、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが真っ先に出てくるかもしれませんが、柔術・寝技でのキャリアで言えばヴェウドゥムの方が上です(後述しますが、それが後に結果になって現れます)。

格闘技ファンには有名な話ですが、ヴェウドゥムはかつてミルコ・クロコップの寝技トレーナーをしていました。
ミルコのトレーナーをしていたことがきっかけでPRIDEにデビューして現在に至っているですが、デビュー当時は「ミルコの寝技トレーナー」としてしか取り上げられていませんでしたし、ノゲイラの存在もあったので、ここまで上り詰めるとは思ってもいませんでした(ヴェウドゥムには失礼な話ですが…)。

ミルコから打撃を教わっていれば総合格闘技としてのキャリアも、もう少し輝かしかったのかもしれませんが、当時はミルコからほとんど打撃を教わっていなかったようで、打撃は全然ダメでした。本当に見るも無残な感じでした。

打撃の強い選手が相手で、なかなかテイクダウンできないと、自ら座り込んだり寝込んだりして相手をグラウンドに誘ったり……。当然ですが、けっこうブーイングを受ける選手でした。

ただ、寝技は本当に上手いです。手足が比較的長く、下から絡みつくように相手の腕や脚を捕らえて、関節技や寝技に移行します。PRIDEに出ていた頃には、アリスター・オーフレイムやエメリヤーエンコ・アレキサンダー(ヒョードルの弟)に一本勝ちしていました。
(アリスターが「筋肉オバケ」になる前でした(笑))

打撃が課題だと分かっていたのでしょう。PRIDEが終わった頃にシュート・ボクセ(ヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・ショーグンを輩出したブラジルのジム)に移籍して打撃の力もつけていきます。特に、組んでからのヒザ蹴りがかなり上手くなったように思います。

もちろん劇的には改善しないのですが、UFCやStrikeforceという大会で連勝するようになり、ある絶好のチャンスをモノにしてとうとうブレイクしました。

当時の「最強の男」エメリヤーエンコ・ヒョードルに勝ったのです。しかも、初めてヒョードルからタップを奪って(ギブアップさせた、ということです)。

これは衝撃でした。ヒョードルが負けるなら打撃(特にパンチ)が強くて身体がデカい選手だろうと私は思っていたので、まさかヴェウドゥムが捕らえるとは思っていなかったのです。

そこから一度「筋肉オバケ」になったアリスターに判定負けしたものの、ノゲイラからもタップを奪うなど連勝中です。

なにげに「ヒョードルとノゲイラの両方からギブアップを奪った唯一の選手」です(笑)。

話は戻って、ツーショット写真を撮ってもらったときですが、当時はミルコのセコンドの一人としての来日で、PRIDEデビュー直前でした。そのため誰も周りにファンがいなかったので、超カタコトなポルトガル語で「写真、いい?」と聞いたところ、

「OK! Thank you!」

と英語で返されました(笑)。
しかも両手で握手までしてくれて、とても物腰の柔らかいジェントルマンでした。

これも以前ランディ・クートゥアの時に書きましたが、肩を組んだ時にはヴェウドゥムの強さをすぐに感じました。

デカい(193㎝)のは当然として、腕と脚が長くて、距離をとらないとすぐに引き込まれそうな雰囲気を出していました(どんな雰囲気だ!)。バック(背後)をとられたらコントロールされまくりでしょう……。

写真を撮ってもらった後も今度PRIDEにデビューするんだとか、そういう話をしてもらい、とてもいい人でした。私が握手したり写真を撮らせてもらった格闘技の選手は、みんなとてもいい人でした♪

次はUFCベビー級タイトルマッチ。
相手は、長期政権を築きつつあるケイン・ヴェラスケスです。

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見た目は超コワイですが、この選手もまた普段は穏やかです(笑)。

簡単には勝てないでしょうし、スタンドであっさりやられる可能性もありますが、得意のグラウンドに持ち込めれば勝機はあると思います。カギは、

「長期戦に持ち込むこと」と、

「試合後半にテイクダウンを奪うこと」

かなと思っています。
ここまで来たら、勝ってほしいです。

プロレス風に言うと、「時は来た!」。

Vai Cavalo!
(コレが分かる人、マニア認定です(^^))

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士